今回は、簿記って何のこと?という点について、たとえを用いながら、わかりやすくまとめてみました。
また、日商簿記2級以上の試験範囲である商業簿記と工業簿記の違いもあわせて解説していきます!
本記事の内容
- 簿記とは何か?
- 日商簿記2級にでる商業簿記と工業簿記の違い
この記事を書いている僕は、簿記については5年ほど勉強しました。
この経験から簿記とはなに?という点についてまとめていきたいと思います。
簿記とは何か?
答えから言うと簿記とは、帳簿と呼ばれるノートに会社の日常取引の経過を記録していくことです。
「そんなこと言われても、ぶっちゃけよくわかんないや\(^o^)/」ってあんまりぴんときてない方。その気持ちめちゃめちゃわかりますよ。だって僕がそうでしたから。笑
だから、もっとわかりやすいように僕たちの日常生活に例えてみます。
簿記、すなわちそれは、主婦(夫)がつける家計簿のようなものなんです。家計簿とは、家庭の経済を健全に運営するための資料として、家庭の収入と支出を記録する帳簿のことですよね。
例えば、「今日ユニクロで服買いすぎちゃったから来週の食費代は1万円しか使えないな~」とか「週1で外食を楽しむためには、1日あたり〇円までしか使えないな~」とか、
日頃から家計簿をつけることによって、お金の流れがどこでどのように動いているか、無駄遣いがどこから発生しているか、また、来月はどうやってお金を使えばもっとうまくいくかという改善案を出すこともできます。
簿記とはずばり、この会社バージョンをすることが目的なんです。
以下、簡単に流れを整理してみました。
- 初めに会社の取引経過を明らかにするため帳簿というものを作成する。
- その帳簿に取引を記録していく。
- どれだけ財産があるかをわかりやすくするために貸借対照表を作成する。
- 1年でどれだけ儲けて、どれだけお金を使ったのかがわかるように損益計算書の作成をする。
以上が簿記の一連の流れとなります。
このように、
簿記=家庭の家計簿のようなもの
とイメージすればもっとわかりやすくないですか??
この説明で、昔の僕のように、「簿記って結局なんなの?」と思う方がちょっとでも理解を深めてくれたらうれしいです(笑)
日商簿記2級にでる商業簿記と工業簿記の違い
日商簿記検定3級までは、商業簿記の1科目のみが試験範囲ですが、日商簿記2級になると商業簿記にプラスして工業簿記も試験範囲となります。
これから日商簿記2級の勉強をしていくうえで、商業簿記と工業簿記の違いはしっかり理解しておく必要があります。
以下では、商業簿記と工業簿記の違いを簡単にまとめてみました。
商業簿記とは?
商業簿記は、最初から完成している商品を仕入れたり、販売したりする活動を記録することで、企業の実態や業績を把握するために用いられる最もシンプルな簿記です。
例えば、商品を500円で仕入れるとします。
これを商業簿記的に考えると、商品(資産)が500円増えたかわりに、現金(資産)500円が減ることを意味します。
次に、その仕入れた商品を販売したらどうなるか、商品が売れたのに返品されてしまったらどうなるのか、など様々な取引を処理して記録していくことが商業簿記です。
工業簿記とは?
工業簿記は、製造業(工場)に適用されます。
製造業では、まず材料を仕入れ、その仕入れた材料から商品を製造し、製造した商品を販売するといった流れを記帳します。
さらに、その商品を作るためにどれだけの労務費がかかったか、どのような製造方式(個別生産か大量生産)か、1個がどれだけの原価か、など複雑な計算が必要とされます。
このように、製造活動も処理の対象となり、お金の流れをより細かくみていくのが工業簿記です。
日商簿記2級では、この工業簿記をしっかりとマスターすることが合格への近道です。
僕自身も、工業簿記の勉強は結構てこずりましたが、図をかいて、物の流れをしっかり理解するようにしたらマスターできました。
1つ1つの作業を丁寧に行うように気を付けてくださいね。
まとめ
今回は、簿記とは何?という点について、たとえを用いながら、わかりやすくまとめてみました。
また、日商簿記2級以上の試験範囲である商業簿記と工業簿記の違いもあわせて解説してみましたが、いかがだったでしょうか?
記事のポイントをまとめます。
- 簿記は、帳簿と呼ばれるノートに会社の日常取引の経過を記録していくこと
- 商業簿記は、外から買ってきた商品を売るまでを学習する
- 工業簿記は、外から材料を買ってきて、自分で商品を製造して売るまでを学習する
というわけで今回は以上です。